晴れ時々スナップ

ブログ「写記」から派生した写真アカウント。日常の記録は単焦点レンズで留めます。

6の記憶

望遠の世界へ踏み込んだ。焦点距離200mm以上は初めて。

 

当たり前だけど、全てが大きい。遠くの景色がここまで見れるなんて。

 

このレンズなら撮りたかった世界を引き寄せる事ができるかもしれない。

 

それは、私が断念していた憧れの世界。立ち入る事や近づく事が不可能な世界。

 

その世界に生きる彼らの表情、姿…

そうだ、私はそんな一瞬を望んでいたんだ。シャッターを押す度、高揚感を得る。

長年、行方がわからなかった探し物を見つけた時の歓喜、そういった感情に似ている。

 

私が探し求めていた世界はここかもしれない。

ファインダー内の大きく遠い景色をしっかり眺め、そう感じた今日の記憶。

 

 

 

 

5の記憶

愛猫の尿路結石。

猫砂の上に腹這いになり、なかなか出てこなかった。思えば、あれが始まりだったのかもしれない。

あれから数週間、手術も終わりようやく退院。

今では、フワフワのエリカラが丁度良い枕の代わり。

 

「なに笑ってるの?」

そんな風に言われているみたい…

 

ごめんごめん、起こしちゃったね。

浮き輪や救命胴衣を着けているように見えちゃうから、クスッと笑ってしまったけど、無事に帰ってきてくれて嬉しいんだよ。

一緒に年を越える事ができる安心感。この子も私にとって大事な家族、そんな事をあらためて感じた今日の記憶。

 

4の記憶

ブログタイトルとは真逆の天気。でも、雨天や曇天の仄暗い雰囲気は好きだ。寂しげで悲しげな風景も好きだ。

この日は風も冷たく、こんな雨風の強い日に訪れる観光客は私くらいなもの。うん…本当に周りには誰もいない。

 

カッパとレインブーツ、剥き出しのカメラ。不規則に叩きつけてくる海風に傘は役に立たない。諦めて途中で閉じてしまった。

岩肌に自生したススキも海風に頑張って耐えている。

 

寂しげで、どんよりとした天気。

フラフラと独り海へ向かって歩いている姿を目撃されたら、見方によっては危うい人に思われるかもしれない。

けど構わない。私は久々に波の音を感じたいから。

 

海岸へ来る途中から気になっていた花。

イソギクツワブキ。この時期、この島に多く見られる花々。雨の日の薄暗い茂みからでも目立つ黄色の花。

手入れされた色鮮やかな花々も美しいけれど、ありのままで咲き誇る姿…朽ちかけの美しさってあると思う。

 

足元の小さな秋。紅葉は木の大きさだけじゃない。これだけも嬉しくなる。

 

心折れそうな雨風の強い一日。誰ともすれ違わなかった島の公園。とっても非日常的な空間。

 

びしょ濡れになってしまったカメラとレンズには申し訳なかったけど、こういった悪天候だからこそ撮れる写真、私なりに新しい発見があった。

覚悟を決めて、次回も雨風が強い日に出かけようと決意した、この時の記憶。

 

3の記憶

レンズを購入した。50mmの単焦点撮るたびにワクワクする。

この高揚感、久々。

FUJIFILMユーザーだった頃、愛用していたレッドバッチのズームレンズ、「XF50-140mm F2.8R LM OIS WR」を使用していた時とワクワク感が似ている。

 

ボケ味は好み。けれど、写したい被写体のシルエットはしっかり残したい。

このレンズ、私が撮りたい被写体をしっかり残してくれる。うん…そんな気がする。

 

開放F値は1.2。この付近の絞りで撮る事が楽しい。今はね…

5.6以上になったらどんな写りをしてくれるのだろうか。それは今後の楽しみ。

 

だけど、絞りの徘徊は1.2周辺でウロウロしているかも。だって私のイメージをしっかりと表現してくれているから。

この野良ちゃんは人懐っこくて、人慣れしてる。毛並みも毛艶も綺麗、なにより痩せてない。近寄っても逃げずにポーズをとってくれる素敵なモデルさん。

「猫ポトレ」、被写体はあなたに決定。今度、お礼にチュールをあげよう。

 

 

撮り続けているうちに「あ、これだぁ〜」と感じる瞬間。

その感覚を幾度も感じ得たら、やはりそれは求めていたレンズだろうし、表現したかった写りなのかもしれない。

今日、何度もそう感じた。このレンズに巡り逢えた事に感謝。

重量1090gのこのレンズ…私には持ち続ける事がちょっと辛いけど、この感謝の気持ちはいつまでも持ち続けたい。そう感じた今日の記憶。

 

2の記憶

とにかく猫が好きだ。特に寝顔と寝姿。

子供の頃から猫と共に育ってきて、彼らは何十代目になるのだろう…歌舞伎や落語のように歴代同じ名前を襲名している子達もいる。

 

できれば私がこのお腹に顔を埋めたい…でも今日は「先客」がいるからグッと我慢。

2人がこうして寝るようになったら寒くなってきた証拠。我が家の風物詩。

実は、我が家の猫達はカメラが苦手。カメラを構えた姿…彼らには異様に見えるのか、すぐに逃亡する。起きている時は望遠レンズを使わないと撮る事ができない。

 

 

でも今日はぐっすりと寝ているから大丈夫だね。

35mmの焦点域だと少し広いから、起こさないようにソロリソロリと寄って撮る。

そろそろ50mmのレンズも検討しよう。すやすやと眠る寝顔を眺めつつ、物欲への思いを寄せた今日の記憶。

1の記憶

写真を撮るっていう行為が時々辛くなる、ううん、辛くなるというよりわからなくなる。

私は一体何をテーマに撮り続けているんだろうって。

ホントだったら、専門のジャンルを設けて撮り続けられたらどれほど幸せだろうか…

 

だけど、私は被写体のジャンルを絞る事ができない。だって気になるものは、いつも日常に溢れているから。

普段なら気づかないのに、いえ、気づいているけど心に留めてないだけかもしれない。

だから写真に留める。

 

辛いとか悶えているくせに、結局好きなんです…写真を撮る事が。特に35mmの単焦点が好きでたまらない。

広かったら寄ればいいし、狭かったら引けばいい、近づきたかったら攻めればいい。

定石の撮影スタイル。他の焦点域よりこのレンズの時は結構移動している気がする。うん、かなり…

ただ、やり直しのきかないスナップには広すぎるかも。

そこが難しいよね。

 

構図は2の次、3の次、好きなものや気になるものが最優先。

ロケハン含めた撮影旅行も楽しいけれど、身軽に散歩しながらの撮影だからこそ、どっしり構えない、考えない。

むしろ、この時ばかりは直感を信じてる。気負わず撮れる瞬間ってホント幸せ。

 

せっかく出会った大好きな写真。

それが辛いと感じた時こそスナップで考え方を変えてみようと思ってる。

それが今日の記憶。